ひとことで言うと、行政書士は法律家です。しかし、法律家といっても、弁護士をはじめとして様々な国家資格があります。では、行政書士は、他の法律家とどのように区別されるのでしょうか。
例えば、登記の専門家は司法書士です。ですから、行政書士は、不動産登記や商業登記を替わって行うことは出来ません。また、税務の専門家は税理士です。ですから、行政書士は、一部を除いて税務申告を替わって行うことは出来ません。
では、行政書士には何ができるのでしょうか。行政書士は、他の法律で定められていない限り、すべての「官公署に提出する書類その他権利義務又は事実証明に関する書類」(行政書士法1条の2)を作成することが出来ることになっているのです。(もちろん、弁護士と同じように、それぞれの事務所によって得意分野があります)
ですから行政書士は、弁護士と並ぶゼネラリストと言うことが出来ます。但し、行政書士は、弁護士法72条に定められているように、訴訟代理はできないことになっています。(行政書士は事務弁護士とも呼ばれる)
これらから考えると、これからの行政書士の果たす役割は、ゼネラリストとしての地位を生かし、弁護士とは違った、敷居の低い身近な街の法律家として、法律家の窓口(ポータルサイト)となることだと考えます。
また、行政書士は、訴訟代理を行うことは出来ませんが、日本人はもともと和を尊ぶという国民性があり、裁判で争うということを好みません。そこで、行政書士は後に争うようなことにならないために、例えば、契約書の作成や、遺言書の作成など、予防法務という観点から、みなさんの生活をサポートいたします。
誰に頼んだら良いかわからないとき、まずは、行政書士に相談してみてはどうでしょうか。
会社を設立したい → 行政書士、司法書士
建設業の許可が欲しい → 行政書士
車庫証明が欲しい → 行政書士
帰化申請がしたい → 行政書士、司法書士
在留資格を変更したい → 行政書士
会計記帳をして欲しい → 行政書士、税理士、公認会計士
遺言書を作成したい → 行政書士、弁護士
遺産分割協議書を作成したい → 行政書士、弁護士
内容証明を作成したい → 行政書士、弁護士
契約書や示談書を作成したい → 行政書士、弁護士
自賠責保険の請求をしたい → 行政書士、弁護士

今政府がすすめている電子政府。近い将来、行政手続きの多くは、電子申請が可能となります。
2001年、行政書士は制度発足50周年を迎えました。右の切手は、それを記念して発売された記念切手です。ここには、紙とペンではなく、パソコンの図柄が描かれていますが、これはこれからの行政書士の姿を現しています。
これからは、許認可申請の形態も、書類からフロッピーディスクやオンライン申請へと大きく変化していきます。そのように、行政が高度情報通信システムを次々と導入する一方で、市民との間に情報格差が広がることが懸念されています。
そうした中にあって、行政書士は市民と行政をつなぐ情報仲介者の役割を担います。社会に対して行政書士の資格を電子的に提示し、信頼性の高い電子アクセス手段を確保して依頼人の権利を守ることが期待されています。
藤本勝也行政書士事務所
(福岡県行政書士会会員第02052号)
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